エイシス(にじよめ)が11月にリリースしたばかりの『超銀河船団∞ -INFINITY-』。『閃乱カグラ』シリーズで知られる八重樫南氏が描くキュートなキャラクターと、MAGES.高野肇氏が構想したSFストーリーが魅力的な作品だ。しかしこのゲーム、今回のローンチまで波乱万丈な道を歩んでいる。開発経緯や作品の魅力を、本作プロデューサーの清瀬氏と栗原氏、広報担当の南谷氏の3人に語っていただいた。

超銀河船団∞ -INFINITY-

超銀河船団∞ -INFINITY-
リリース日 :2016年11月29日
プラットフォーム:PCブラウザ版(にじよめ)
利用料金:基本無料(一部アイテム課金有り)


熟成された新システムでリスタート

2015年10月から休止状態にあったSFオンラインゲーム『超銀河船団』が、『超銀河船団∞ -INFINITY-』となって帰ってきた! 舞台は近未来。異星人の侵略により人口の3分の1を失った人類は、傷ついた地球を離れて大規模な移民船団を結成。安住の地を求めて宇宙へと旅立った……。
あなた(プレイヤー)は宇宙移民船団「プロディギウス」に所属する調査・護衛艦隊の司令官。宇宙を探索・開拓しつつ、艦隊で働く仲間たちを指揮し、時には戦い、船団を守り抜くのが使命だ。
このゲーム「探索・開発」パートでは、未知の宙域を探索して資源や惑星を発見し、都市開発を行う。「編成」パートでは、艦隊で働く仲間を募り、能力を発揮できる場所に配置する。そして「戦闘」パートでは、敵対する宇宙怪獣や異星人と激しいバトルを繰り広げる。
あなたと共に戦うのは、個性に応じてチーム分けされた美少女隊員たち。また、巨大なロボットに変身できる女性型ヒューマノイド「パートナードロイド」や、人類側に立つ宇宙人・宇宙怪獣の「パートナーミュータント」も頼もしい味方だ。
メインキャラクターは『閃乱カグラ』シリーズで知られる八重樫南氏が担当しており、キュートな姿にキュンとすること間違いなし。声も非常に豪華だ。明坂聡美、大久保瑠美、緒方恵美、洲崎綾、南條愛乃、ら有名声優が多数参加し、『超銀河船団∞ -INFINITY-』の世界を彩っている。彼女たちの真の力を引き出し、銀河一の宇宙移民船団を目指せ!

波乱万丈の『超銀河船団』


―――本日(取材は正式スタートした11月29日の夕方に行った)から始まった『超銀河船団∞ -INFINITY-』。まずは、ローンチおめでとうございます!

清瀬 ありがとうございます。無印の『超銀河船団』から制作体制も変わり、再出発です。無事に出てよかったです……!14時の開始から見ていますが、平日昼間なのに人が多いなと思いながら、今のところ特にトラブルもなく、順調に稼働していますね。
(※実際には、このインタビューを終えた直後にエラーが発生し、最終的には無事沈静化したもののひと波乱があった模様)

―――稼働初日に取材というのも新鮮です。本作は波乱万丈と言いますか大変な経緯をもってますよね。2015年5月にスタートしましたが、10月に一時休止に。約10カ月の沈黙を経て、2016年8月に『超銀河船団∞ -INFINITY-』としての再出発が発表されました。

清瀬 夏の発表からも紆余曲折ありましたね。8月4日に行った制作発表会の時点では、8月下旬でのローンチを予定していたんです。8月中旬のコミケでさらにアピールして、といった展開も予定していて。でも8月8日から始めたオープンβテストの結果、ユーザーの動きが制作側で想定していたのと違った。「これは結構作り直さないとダメだね」と判断しました。

―――どのように想定と違っていたのでしょうか?

清瀬 作り手側はゲームの仕様を全部把握しているので「こうやったら効率的」「こうやって動くはず」というのを知っている。でも、当たり前のことですが、ユーザーは情報がない状態で始める。だから「これくらいの時間遊んだらこの辺まで行けるはず」「このレベルになるとそろそろこれが欲しくなってくるだろうな」などの予想や、バランスにおいて、想定と大きく違いました。
 
南谷 ただ、ゲームバランスや、キャラクター設定とシステムの関係について時間をかけて調整した分、より満足度が高いゲームを目指せました。サービススタートは11月になってしまいましたが、結果的にはよかったと思っています。3

リスタート『超銀河船団∞ -INFINITY-』何が変わった?


―――新たに始まった『超銀河船団∞ -INFINITY-』。無印版『超銀河船団』とどのように変わったのでしょうか。

清瀬 無印版は申し訳ないことにバグや仕様漏れが多く、本作で「初めてゲームになった」という印象を抱かれる方も多いかもしれません。システムは本当に大きく変わりました。
 
栗原 無印は戦闘パートばかりでしたが、本作は「探索パート」「開発パート」「戦闘パート」が明確に分かれています。戦闘好きな人は戦闘だけすればいいですし、都市開発萌えの方はどんどん都市を開発すればいい。自分の好みに合わせてプレイできるのが特徴ですね。
 
清瀬 戦わずに、やりたいことだけやっていても、一応進められるようなゲームバランスです。やはり本作の魅力はキャラクターの魅力なので、みんなキャラを手に入れたいと思ってプレイすると思うのですが、開拓だけをやっていてもそれなりに資材が溜まっていって、キャラを得ることができますよ。
 
栗原 ランキングは細かく設定されています。僕は以前「ひたすらデブリ(宇宙に漂うゴミ)を拾うだけの仕事」をやってみたんですが、気が付いたら「デブリ回収」ランキングの1位になっていました(笑)。戦闘システムはちょっと歯ごたえのあるものになっていて、難しいと感じる人もいるかもしれません。また、宇宙での長距離移動が面倒に感じられる方は、連盟システムを活用していただければ、お互いのワープビーコンを活用できるのでみんなと協力して宇宙開拓を進めていけます。
 
南谷 本作では合体技のバリエーションが増えている点もご注目いただきたいです。無印版では、隊員とパートナードロイド/ミュータントとの組み合わせで発動する「アンリミテッド・デュオ」がメインでしたが、本作はパートナードロイド同士、パートナーミュータント同士での合体技もあり、より組み合わせを試す楽しさが増えています。
 
清瀬 無印版のアドベンチャーパートでは、キャラ同士の百合っぽい掛け合いが中心で、掛け合いを見ると合体技が習得できたのですが、その際司令官は空気扱いだったんですよね。今回はキャラクターの育成のために司令官がアイテムをプレゼントする流れもあるので、アイテム貢がせて空気扱いはないだろうということになり、プレイヤーの存在が意識されたシナリオが追加されました。それに伴い、合体技の相方に関する制限を緩和しました。
 

告知のココが大変だった


清瀬 最大の変化は、体制面での強化を行い、広報担当の南谷さんが入社したことですね。もともと、にじよめの運用チームは私と栗原の2人が主で動いていたんですが、ちょうどこのタイトルを本格的に動かすタイミングで入社してもらいました。『超銀河船団∞ -INFINITY-』だけではなく、エイシスのサービス全般の広報側面を担当してもらっています。
 
南谷 全体的な雑用係です(笑)。告知においては、既に一度リリースされたゲームなので「前回との変化がわかりやすいかどうか」に気を使いました。無印版やオープンβテストをプレイした客様は、なにがしかの思い入れがあることもありますので……。以前プレイしたことがある方には、前回のプレイに対してのインセンティブも用意しています。ただ、ゲームシステムは変わったけれど、世界観や女の子たちは変わらず魅力的というところを知っていただき、楽しんでいただきたいですね!

―――メインキャラクターデザインの八重樫南さんの描く女の子たちは、本当にかわいいですよね。その上で「宇宙怪獣」や「ロボット」などの要素が描かれているのが特徴的です。

清瀬 怪獣やロボットのデザインにも、ビオランテやイデオンなどをデザインしたそのジャンルの第一人者と呼べる方々を起用しているので、往年の特撮作品が好きな人にも届くと嬉しいです。敢えて「怪獣」とか「宇宙人」のようなとぼけた表現が入っているのもそのへんを意識した雰囲気作りですね。一方で、普通にプレイしているぶんには表に出てきませんが、今後小出しにしていく予定の背景設定は「主食はハヤカワと創元」みたいなハードSF志向の人にも刺さるんじゃないかと期待しています。また、最近のブラウザゲームやアプリゲームでは絵柄に統一性を持たせるために「複数のイラストレーターが、メインキャラクターデザインの方の絵柄に“寄せて描く”」という形態が増えていますが、本作はメインキャラクターとなる隊員全員を八重樫さん1人が担当しているので、この手のゲームとしては異例じゃないかと思います。
 
南谷 リスタートに合わせて新しく「チーム4」と「チーム5」の隊員たちを用意しました。チーム5はまだお目見えしていませんが、リリースのタイミングでチーム4の6人は既に艦隊の仲間に加わっています。発表会やニコニコ生放送で、新チームのキャラクターを演じる声優さんに出演していただくなど、どうしたら新しい部分がご理解いただきやすいか、常に意識しながら取り組んでいます。

PCブラウザゲームのココが面白い!


―――PCブラウザゲームの世界は、どんどんクオリティーが高くなっていき、開発や企画が大変になっているのでしょうか。

清瀬 大作志向にはなっていますし、「お金をかけて作ろう」という流れができているので、大変は大変ですね。ただ、大作にしようとするのは「差別化しないといけない」という思いゆえなのですが、「ユーザーは本当にそこを求めているのか」「お金をかければいいものができるのか」というと、そういうわけではない。もちろん制作には最低限のお金は必要ですし、告知にも予算は必要ですが、お金をかけることよりも「ちゃんとした企画をちゃんとした進行で作る」ことのほうが遥かに大事だと思います。
 
栗原 にじよめの他のゲームも、予算がそこまで大きくなくても、「作り手が面白いと思っている」雰囲気が伝わる企画だとユーザーも楽しんでくれています。そういう意味だとPCブラウザゲームの方が(スマートフォンのアプリやコンシューマーゲームよりも)小さい予算でも成立するようになっているのかもしれません。アプリゲームは、各ストアのランキングに載せることが非常に重要で、広告施策において大きい会社と真正面から戦わなくちゃいけませんから。
 
清瀬 あと、PCブラウザゲームの方は、ユーザーの年齢層やPCリテラシーが高めですね。そうするとマス向けじゃなく、作り込んだシステムでも楽しんでもらえる。作り手のこだわりを実現させやすいです。PCの出荷台数は基本的に減っているので、ユーザー数が爆発的に伸びることはありませんが。
 
栗原 としはいえ、コンテンツ次第では粘れる余地は残っていると考えています。。知り合いの女の子は『刀剣乱舞』をやるためにタブレットを買っていた。コンテンツが合ってヒキがあれば、わざわざそこに手を伸ばしてきてくれる層は残っていると思います。

―――ありがとうございます。それでは最後に今後の告知をお願いします!

清瀬 12月9日からプレイヤー同士が協力し合う討伐イベントが始まっています。また、12月28日にはチーム5が本格的に参戦してくる予定です。ぜひ、銀河一の宇宙移民船団司令官を目指してください!