今年で設立18年目となるWAFFLEは、これまで90本を超えるゲームをリリース。凌辱系から歴史ファンタジーまで、幅広い作品でファンを獲得してきた。そんなWAFFLEが2017年には触手系に挑戦。ますます積極的なゲーム開発を続けるWAFFLE代表のウシ太郎氏に、ブランドのこれまでとこれからについて伺った。

取材にご協力いただいたウシ太郎氏。20年近くブランドを運営、ゲームを開発してきた、ベテランだ。

隣人に壊されていく俺の妻

ブランド:WAFFLE 
定価:7,776円
発売日:2017/04/28
ジャンル:ADV
原画:深泥正
シナリオ:大和うみ

WAFFLEならではの寝取られモノ

出張先のホテルで休んでいると、見知らぬ相手から “リンク付きメール” が届く。興味本位でクリックしてみると、妻によく似た女性が男性に犯されている映像が映っていた。出張から戻り注意深く妻の様子を伺っていたものの、普段と変わりない態度に安心する。そんなある日、隣の空き部屋に 金森ユウジ という男が引っ越してくる。見た目とは裏腹に丁寧な物腰の金森に、抱いていた不安はすぐに消えた。だから――金森が来てから少しずつ変わっていく妻の変化に、気づくことが出来なかった……。

最初の転換点は2002年。凌辱ゲームブランドのベースとなった『特別接待』

―――WAFFLEさんはデビューが1999年ですが、立ち上げた経緯を教えてください。

ウシ太郎:もともと自分は一般ゲームメーカーにいたのですが、25歳の時にいろいろ社内で考えることがありまして。それで当時からエロゲーには興味があったので、独立することを決めました。実は会社員時代からエロゲーの企画をメーカーに持ち込んで、製品化されたりもしていたんですよ。

―――当初は、どのようなブランドにしていこうとお考えだったのですか?

ウシ太郎:「遊べるゲーム」を作っていこうと考えていました。それで『盗撮マニア』や『夜這いマニア』のようなアクション要素のあるゲームを作っていったんです。それがある時からスタッフと自分の間にモノづくりに対する価値観のズレが生じてしまって、このまま続けてもうまくはいかないだろうと再出発したんです。スタッフが3人くらいになってしまったのですが、そのメンバーで作ったのが『特別接待 極楽浄土へようこそ』。これが凌辱ゲームを作っていくきっかけになりました。2002年のことですね。

―――その当時から、かなり速いペースでゲームを発売されていましたよね。

ウシ太郎:やりたいことがたくさんあったんですよ。でも他社と被ることが嫌だったので、それなら先に出してしまおう!と(笑)。大体1年に3~4本は出していましたが、経営判断で本数を増やそうということはなかったですね。

―――本数もですが、WAFFLEは早い段階から低価格ソフトも発売されています。これはどうしてだったのですか?

ウシ太郎:ネタ的に面白いんだけどフルプライスは無理な企画ってありますよね。それを深夜番組のようなノリで低価格版としてリリースしたということです。

90作を超える多彩な作品は柔軟な制作姿勢と面白いモノづくりへの挑戦

―――そんなWAFFLEさんですが、昨年末で90タイトルを超えるゲームをリリースされています。その中で、転換点となった作品はどのゲームになるでしょう。

ウシ太郎:最初の転換点は、先ほどもお話しした『特別接待 極楽浄土へようこそ』。これで凌辱ゲームを作るようになりましたから。そして2003年にスク水をフィーチャーした『優遇接待 ~孤島の楽園へようこそ~』を出して、フェチものでもいけるという手ごたえを感じて、そこから汁や肉質にこだわる彩色を進めていくようになりました。そして2009年の『巨乳ファンタジー』で初めてシナリオを評価されて、エロとシナリオの両立を考えるようになりました。

―――『巨乳ファンタジー』は現在でもWAFFLEを代表する人気シリーズですが、これはどういう経緯で生まれた企画なのですか?

ウシ太郎:これはシナリオの鏡裕之さんの力がとても大きい作品なのですが、私が最初に鏡さんとお話しした当初は全く別の企画だったんです。でも、その企画では弱いとなって、鏡さんが「巨乳とファンタジーを融合するのは他にないよね」と言われて誕生したんです。だからWAFFLEの作品というより、鏡裕之さんの作品という印象が私たちにも強いんですよね。国家間の外交や歴史も深く掘り下げていただけているんですが、鏡さんの知識量は本当にすごいんですよ。あの辺り私たちには口を出せませんね(笑)。

―――WAFFLEを代表する人気シリーズですが、販促などで特別なアプローチなどはされたんですか?

ウシ太郎:特別なことはしていません。だから初回出荷は他のWAFFLE作品とあまり変わらなかったんです。発売後にシナリオが評価され、口コミが広がっていってヒットした作品だったと思います。それと鏡さんが常にユーザーさんと向き合って作品作りをされる方なので、作品そのものがユーザーさんに伝わりやすいんだと思います。

―――同じくらいの時期に『なう。』シリーズもスタートしましたよね。

ウシ太郎:『真希ちゃんとなう。』はノリで生まれた作品なんです。開発に少し余裕があった時期で、その期間で作れる企画として考えたんですが、「なう。」は当時ツイッターではやっていたからって理由でつけただけで(笑)。ただ『巨乳ファンタジー』もそうですが、丁寧に作ることで受け入れてもらえるというのはあると思います。もちろん、多くのゲームを出していくと見込み違いの場合もあるんですが(笑)。

―――そんなWAFFLEさんの、最近の展開で注目されるのが電動オナホール「サイクロンX10」との連動ソフト展開です。あれはどういった経緯で始まったのですか?

ウシ太郎:きっかけは2013年の私の初夢で、電動オナホと連動したゲームを作っている夢を見たんです。それをスタッフに話したら「面白いよね」ということになって、開発をスタートしました。それで電動オナホを作れるメーカーさんを探して、SSIジャパンさんと繋がって、最初はOEMでやってもらえないかと提案したんですが、先方さんがノリ気になってくれて共同開発の形になりました。

―――ということは、あの企画はサイクロンX10ありきではなかったんですね。

ウシ太郎:すべては私の初夢がきっかけなんです(笑)。実際に体感できるって大きいですよね。刺激を与えるのがエロゲーなのに、体感はなかったわけじゃないですか。売れるかどうかはわかりませんでしたが、より面白いエロゲーが作れるようになるとは思いました。実際にサイクロンX10もどんどん進化しているんですが、これも我々のスタッフが「こういうことができないか」とSSIジャパンさんに提案して、実装してもらっているんです。

―――もう一つの展開として、積極的なDL(ダウンロード)販売展開もあります。

ウシ太郎:業界全体でパッケージ販売が落ちている中、DL販売でそれを補填できているというのはあります。でもWAFFLEの場合、結果的にDLユーザーのニーズとマッチした抜きゲーを出しているからであって、DLユーザーを意識した作品作りはしていません。ただDLの大手サイトについては、ユーザーさんも美少女ゲームの情報ポータルのような使い方をしているというのもあるのではないでしょうか。雑誌の数も減ってしまっているので、情報源として重要になっているようにも思えます。

2017年は5作品リリース。初挑戦の触手ものを筆頭に、NTR、凌辱など多種多様に

―――WAFFLEさんですが、2017年はどのような販売スケジュールになりますか?

ウシ太郎:4~5本のリリースになると思います。

―――第1弾が2月発売の『エデンズリッター 淫悦の聖魔騎士ルシフェル編』ですが、この作品はシリーズ展開されるんですね。

ウシ太郎:4本構成です。当初はフルプライスで考えていたのですが、初めての触手ものなのでリスクは大きいと判断し、4分割して低価格帯でのリリースとなりました。あと、原画家さんが忙しい方なので、4年計画になってしまいましたが、その分ユーザーさんの反応を次の作品に反映できるというメリットもあります。それと技術の追加投入ができることですね。今回はできませんでしたが、「アフターエフェクトでアニメーションさせる」とか「液の処理を3Dで行う」といったアイデアはすでに出ています。

―――低価格シリーズだと最終的に一つのパッケージにまとめることも考えられますが。

ウシ太郎:それはやらない予定です。シリーズを最初から購入されている方に失礼だと思うので。

―――なるほど。そして『隣人に壊されていく俺の妻』も4月発売が発表されています。

ウシ太郎:人妻凌辱ものですが、このジャンルもWAFFLEでは初めての挑戦です。ライターの大和うみさんと相談したとき「体は寝取られるけれど、心は寝取られない」というテーマが出てきたんです。そこから「凌辱犯に犯された後の夫婦生活」をフィーチャーした作品になりました。いわゆる寝取られものとはちょっと違うので伝わりにくいんですけどね。ただ、WAFFLEはマーケティングリサーチしてゲームを作る方法では大手さんに勝てません。だからこそ「自分たちが面白い」と感じた直観に従ってゲームを作っていきます。

―――それ以外の展開はいかがでしょう。

ウシ太郎:『巨乳ファンタジー』シリーズの最新作と、凌辱系の『善悪』という作品があります。『善悪』は2013年に発売した『ヤバい! ―復讐・闇サイト―』の流れをくむ作品で、WAFFLEとしては久々の凌辱作品ですね。

―――触手もの、寝取られ、ファンタジーに凌辱と、ジャンルは幅広いですね。

ウシ太郎:特に『エデンズリッター』は初めての触手ものなので、新しいユーザーさんが注目してくれているようです。実は『エデンズリッター』ではタペストリーや立て看板を使って、初めて店舗展開を大きく行ったんです。ショップに足を運ぶユーザーさんにもアピールしたかったからなのですが、反応は良かったですね。今後もやりたいと思ったのですが、「凌辱系だと難しいです」と言われて……(笑)。

―――そんなWAFFLEさんは2年後の2019年で20周年となります。今後、どのような作品作りをされて行かれますか?

ウシ太郎:これは以前から考えていたんですが、時代に合った作品を作りたいというのはあります。ですから企画と開発統括は若い世代に移していきたい。そのバトンタッチがうまくいくようになればと思っています。それと、エロゲーを作り続けるのは当然ですが、ゲーム性で勝負できる作品を増やしていきたいですね。

―――VRについてはいかがですか?

ウシ太郎:サイクロンX10とVRの連動は去年から考えています。実は先日、『右手がとまらない僕と、新人ナース』の実写VRを撮影したんです。まずはそれを使ってサイクロンX10との連動を実験して、エロゲーとの連動も模索していきたいと思っています。

―――20年に向けて期待します。

ウシ太郎:20年といっても何も変わっていないんですけどね(笑)。たぶん近々WAFFLE100本目があるので、そこで何をやるのかも考えています。今後とも、よろしくお願いいたします。