美少女ゲームメーカーが出展する大会場を使用してのイベントはコミックマーケットの企業ブース、電気外祭り、character1の3種類だ。そしてその3イベントとも、変化のときを迎えている。コミックマーケットは東京五輪の影響から会場の仕様が変わり、電気外祭りは長年使用していた会場を今夏変更、そしてcharacter1は代表が今年から交代となった。その変化はイベントにどのような影響を与えていくのか。それぞれの担当者にお話を伺い、今週から3週連続で掲載していく。一回目は「コミックマーケット」。


 会場が変化していくコミックマーケット 今冬は会場全体も企業ブースも最大に

会場であるビッグサイトが東京五輪の関係で使用されることが決まっており、また建物も拡張工事が継続しているコミックマーケット。その影響を受け、近年は使用できるエリアが毎回異なっている。今夏のコミケ90ではいつも企業ブースが配置される西3・4ホールは同人誌スペースに。企業ブースは西1・2ホールに移動し、初日・二日目のみの使用という変則的な形態となった。

「西ホールの裏にあった野外展示場はこれまで各企業に並ぶ列を配置していたのですが、今回そこが工事で使用できない。そこで、西3・4と西1・2、企業ブースと同人誌スペースの入れ替えを検討したのですが、その場合は西3・4の方が狭いので、参加可能なサークル数がかなり減ってしまう。コミケはやはり同人誌即売会が中心ですし、そういう道は選びたくありませんでした。そこで企業ブースを二日目までにして、最終日は空いた西1・2をサークルが使えるようにしました。結果としては、サークル数はほぼ同じをキープできましたし、企業ブースもスペースが広がって、当選率も普段より高くなりました」(コミックマーケット準備会共同代表・安田氏)

今回の企業ブースを見ての、筆者の第一印象は「広くなった」。当選率は上がったとのことだが、「もっと多くのブースを用意できたのでは?」と尋ねたところ安田氏は「待機列を館内に作る必要があった」と語る。
「外に待機列を作れないため、会場内にスペースを確保する必要がありました。ブースごとの通路幅をとったのも、館内にスペースをとったのもそのためです。思ったよりも列が綺麗に収まって良かったです」

一方、今回の企業ブースを、出展メーカーはどう考えているのか。
「まだ意見は集計している途中ですが、二日間なので体力的に楽だったとか、二日なので急いで売り切る必要があり余裕がなかったとか。どうしても物販に集中するためプロモーションの時間をとれなかった、という意見もありました。宣伝等も含めて企業ブースだという意見は当然ありますし」

また二日目まで企業ブース、三日目は同人スペースと一言でいっても"一晩で企業ブース撤収→同人スペース設営"はこれまでにない作業であり「力技で乗り切った面もある」とのこと。
「覚悟していたよりは早く終わりましたけど、毎回できることではなく、特に撤収は普段の1.3倍の人的パワーで押し切ったという感じです。そして、二日目の撤収もそうですが三日目のサークルの搬入作業が難しい。前日に準備ができないため、搬入の多いサークルや準備の大変なサークルは、普段の午前7時ではなく午前5時から当日作業ができるようにはしました。あらかじめ伝えてはいましたけど、サークルさんに不満が出るのもある意味当然だとは思いますし、正直あまりやりたくないですね」

 東7・8ホールも完成し、今冬は最大規模の会場に

今夏の体制は今回限りで今冬は、また違った使用状況になる。
「今冬は現在建設中の東7・8ホールが増えるので過去最大のスペースになります。企業ブースも拡張されます。その次の来年夏は、西2ホールが拡張工事の影響で使用できなくなります。これが約1年半の予定で、コミケ的には2回、工事の影響をうけます。あと将来的に悩みなのは2019年には東ホールがオリンピックで使えなくなり、代わりに仮設展示場を建てることは決定しているのですが、場所がビッグサイトからの距離が約1.5kmの東京テレポート駅の辺りになるんです。これを同一会場としてどう運営するのか?参加者の移動はどうするのか?場所は決まっているので、対応策を検討しているところです」

会場の変化はあるものの、企業ブースとしては継続していくとのこと。
「参加形態のひとつですし、やれる限りは続けます。オリンピックに向けて増減は出てくるかもしれませんが。現状、抽選率は同人サークルよりも厳しいんです。サークルは約8割ですが企業は7割を切っていました。販売物によっては当落前から準備しなければ間に合わない場合もあり、企業にとって抽選洩れは厳しいので、申し込みを躊躇うケースもあるようです」

様々な企業が出展するようになった企業ブースのため、抽選率が厳しくなっているのではという印象を持っていたが、大きな変動はないようだ。
「サークルもそうですが、企業ブースも色々なものが満遍なく揃っているのがコミケのスタンスです。そうすると、沢山申込のあるカテゴリーの企業が若干割りを食うことにはなりますが、極端な違いはありません」

【次回10月12日更新はcharacter1編】